南麻布オフィス・SOHO|居抜き 地下空間
EDIT
>>LOCATION
麻布十番にある韓国大使館の脇の道をまっすぐ進む。この物件にたどり着くまでに4~5人の警察官に出会うほど厳戒態勢の敷かれた場所で、静かなその通りでは物音1つ立ててはいけない気さえもしてくる。そんな厳重な道の突き当たり付近に、異彩を放つ人一倍目を惹く装いのこの物件を見つけた。
>>SPACE
なかなか印象深い外観を持つ建物のB1F区画。EVもしくは、専用階段よりアプローチする室内は、和室を備えた大々的なLDKが広がっていて、よくある出来過ぎたモデルルームさながらの空間。うっかり部屋を間違えてしまったのか?と思うほど完成度は高く、こんな場所に住みたいと思うくらいの贅沢な仕様だ。
ダイニングキッチンには、大家族が住んでいるかのような8人掛けのテーブルに、エスプレッソマシーンまで備わったシステムキッチン。地下なので窓はないが、打ち合わせなどにはしっくりくるサイズ感のカラフルな個室が2つに、オマケのようについている畳のスペースは、茶室対応可能、とオフィスとして利用するにはオーバースペック気味な仕様。また、リビングの周りにはテラスが広がっていて、明るく健康的な印象さえあるが、ふと思い返してみるとここは地下の区画だったことを思い出す。外部からの視線を遮りつつ、当たり前のように光が差し込む明るい庭と勘違いするほど、ドライエリアの印象は良かった。
>>WORKSTYLE
完成度はモデルルーム級ではあるが、こちらの空間は実際に借りることのできる実用の場であって、満足する使い手がいてこそ生きてくる空間だ。住宅としての完成度が高い分、利用のイメージも広がる。例えば、小上がりの畳コーナーは疲れた時にゴロンと寝転がるだけでなく、テンパった時にお茶を点てて気を鎮めてみるなんてこともできてしまう。ダイニングテーブルでは充実した設備のキッチンで作った料理を振る舞い、本気ディナーを楽しんだり、がっつりと合宿ばりのミーティングスペースとしても良いサイズ感で使えるだろう。
オフィス利用を考えた場合、オーバースペックな設備と言えどもそれを持て余すのは勿体無い。生きた空間として、利用の可能性を大いに模索し、この空間と設備を使い倒していただきたい。
EDITOR’S EYE
面している通りのセキュリティの高さに加えて、外からの目線は皆無というプライバシー性もハンパじゃなく高い、そんな特殊すぎる地下空間。