恵比寿駅から徒歩7分ほどの少し奥まった斜面に建つ。大通りを背に、哀愁のある階段を登ると、周辺の中では際立つコンクリートとガラスの近代的なデザインの建物が現れる。よく管理されているせいか、とても清潔感を感じる佇まいだと感じた。
今回の物件は3階部分から始まる3層メゾネットタイプのお部屋。大きなLDKや専用ルーム、水回りの付いた1層目。大きな窓から射し込む光はまぶしいぐらいで、奥のキッチンまで光が届く。黒とスチールのなんとも贅沢な大きなキッチンは、料理好きにはたまらない品物。たまにここで小料理屋でも開き、スタッフの日頃の疲れを癒してあげてはどうだろうか。少しテイストの変化を楽しめる2層目。木質の入る空間は、どこか安心感を与える。大きなワンルームと広いランドリースペース、乳白色の透明な壁やトップライトの付いた、なんとも贅沢なジャグジー付きの浴室がある。つくづくこの物件の贅沢な作りにため息が出る。ここまででも十分満足する内容だが、これだけでは終わらない。この物件の本当の魅力は、さらに上にある。空へ続く階段を登ると、そこには360°爽快な景色が広がる大きなテラスが現れる。小高い場所に建つため、遠くまで風景が広がる。この風景を見た時、実は一番の贅沢はこのテラスだったんだと気づかされた。
元々はオーナー自ら使用する目的で設計されているため、よく作り込まれている。レジデンス色は強いが、使い方によっては面白いと感じた。カフェに来たかのように、カウンターでコーヒーを飲みながら仕事するのもいいかもしれない。お気に入りの植物やデッキチェアーなどを配置されたバルコニーは、ぽかぽか陽気の日には激戦区となる。屋上テラスには大きなテーブルを置こう。昼にはピクニック気分を味わい、来客の際は最高のミーティングスペースになる。半分ウッドデッキが敷かれているので、裸足でも気持ちよい。疲れた日にはジャグジーに癒され、徹夜で仕事をしなくてはいけなくなっても、一人でこんな贅沢な家に住んでると思えば頑張れそうだ。贅沢なworkspaceを是非。
EDITOR'S EYE
エレベーターが無いため、かなり足腰を鍛えられる物件だが、それぞれの層で変化を楽しめるため、登る事に大してあまり苦痛を感じ無かった。屋上テラスに出たとき、登山の爽快感すら感じる。いい運動と考えれば楽しめそうだ。