EDIT
外苑前のキラー通りを登っていく、ロードサイドには街路樹と、その向こう側にこだわりの強いショップや飲食店が軒を連ねる。コアなファンも多い美術館や、自転車乗りには支持が高い有名なサイクルショップなどが主立ったところだろうか。
そのまま千駄ヶ谷へ向かっていくと、華やかな街並みから少し離れ、落ち着いたエリアに足を踏み入れる。明治公園の緑が先に見え始めたころ、要塞のように他を圧倒するような今回紹介するこの建物の存在に気がつく。建物の前を通ったことがある人なら一度は見上げた事があるのではないだろうか。
建物に近づいてみると、一見エントランスらしい入り口はないが、奥に進むアプローチを見つける事ができ、その先には天に向かってシャープにかたどられた大きなホワイエが広がっている。このエントランスに足を踏み入れた訪問者は、間違いなくその建物を改めて見上げさせられてしまうだろう。
募集になっているのは、地下2階と1階(一部)から5階部分で、以前は音楽関係の企業が入居し、オフィスや音楽スタジオなどで利用されていたようだ。階ごとにガラリと雰囲気が変わる建物には、ステップフロアのオフィス、巨大なスタジオ、吹き抜けやテラス、ルーフバルコニーなど多様な機能と空間がつまっており、見所が多い。少々特殊な機能にも対応可能なので大胆に遊ぶことも、少し奥まった入り口のギャップを活かして派手に魅せる演出もできるだろう。全体的に作り込まれた内装が残されているため、内装についてはいろいろと相談ができるもうれしいところ。
現在の募集区画全てを一括借りすれば、日々迷路を行き来する様な楽しみがある。フロアによって空間の表情はガラッと代わるが、各フロアはポイントポイントでつながってもいて、不思議な繋がりを感じながら働く事も出来るだろう。
一度見たら忘れられないこのインパクトは、我ここにありと発信しても恥ずかしくない。我々も一体どんなテナントが入居するのか期待せずにはいられない物件。ぜひこの特異さと存在感を現地で体験して欲しい。そして、何度も足を運んでどう使うか悩み倒していただきたい。
EDITOR’S EYE
一括ではかなり大型な物件だが、900〜2,300㎡程度への分割も相談となっている。地下への直接階段や5階と屋上へ直接上がることができるEV、建物内でも上下階の動線が細かく分けられているので、区画によってはかなり特別感のある使い方ができる。賃貸条件についてもご相談のため、内装の造作や用途も含めお問合せいただきたい。