EDIT
目黒駅と白金台駅を結ぶ目黒通り、庭園美術館入り口を挟んで、1974年竣工のレトロな建物がある。2008年には外装の大規模修繕がなされ、建物こそ古いがきちんと手入れされている印象を受ける。1階にはランチどきには行列ができるイタリアンがあり、普段は人通りの少ない目黒通り沿いに賑わいをもたらしている。
レトロさやリノベーションされた雰囲気を好まれる方には、きっと気に入っていただけるであろう、ポテンシャルのある物件をここに見つけることができた。
募集区画は2階と3階で、内階段で結ばれている。白基調でざっくり仕上げられた室内は、天井が抜かれ、高い所では3,200mmあり、そのポテンシャルが伺える。潔いほど、余分なものを取り除いたシンプルさは、造り込むにはうってつけだろう。
水回りも最低限で、2階にはトイレと洗面台のみ、3階には中央に対面式のキッチンも付いており、ゲストをもてなすこともできる。また図面には記載されていないが、一部に間仕切りが残されており、ミーティングルームとしてそのまま使うこともできそうだ。
現状はまだ前のテナントの原状回復工事が終わっていない状態のため、オーナー負担にて内装変更(床の仕上げや、間仕切りやキッチンの撤去など)が相談できるのもうれしいところ。
また面積に対して賃料が抑えられるため、余った予算分を内装費用に充てることも考えてみて欲しい。とことんコストを抑えて、みんなでDIYしてみるのも楽しそうだ。
まだ完成されていないこの物件、じっくり考えてみてもイメージは広がっていく一方。ぜひ思い切って、飛び込んでみて欲しい。遊びごたえのある空間で、使いながら作り、完成させないまま大胆に使ってみても面白い。ここでのチャレンジはきっと次なるステージに向けての大きな一歩になるに違いない。
EDITOR’S EYE
国立自然教育園に面して開口がないのはやや残念なところ、しかし、その分車の交通量が多い目黒通りからの騒音がそれほど気にならないことは、長い時間過ごすオフィスにはちょうど良いかもしれない。