EDIT
降り立つは目黒駅。今回の物件は、家具屋巡りをするならばまずは訪れたい、いくつもの家具屋が点在する目黒通りを味わい尽くしたその先にある。目黒駅と学芸大学駅のちょうど中間に位置し、それぞれの駅からは歩くこと約20分。アクセスは正直よろしくないが、スタイリッシュな外観を持つ、面白味のある建物を発見したので、勝手ながらここでご紹介させていただきたい。
募集は1F~4Fの1棟。建物の大きな特徴である、外観からも内観からもアクセントとなっている斜めに走るコンクリートは、構造の支えでありながら、幾何学的に窓を切り取り、シンプルな室内にとっての装飾にもなっているように感じた。さらにわずかなスペースも余すことなく、窓と柱の間に飾り棚をこさえてあるから芸が細かい。内装は各フロアそれぞれちがった表情をしていて、もちろん1フロアでも充分楽しめるけれど、2フロア以上を組み合わせることで、より各々が活きてくる物件のように感じた。
フロアによってすぐさま稼働できそうなものもあれば、多少手を加えた方がよさそうな区画もある。規模や業種、働き方についてもフレキシブルに受け入れてくれる構えが頼もしい。最後にずっと気になっていた、建物に寄り添う白い小さなボックス。覗いてみると、中には冷凍庫のようなもの、、実はこのボックスの正体は、元アイスクリーム屋さん。オフィスを借りるおまけに借りてみれば、これまた何かが広がるかもしれない。家具屋巡りのその先に、足をのばしたくなるようなショップやオフィスを構えてくれる方を、是非心待ちにしている。
EDITOR’S EYE
物件から10分ほどの距離に、Claskaという洒落たコンセプトの複合ホテルがある。ギャラリーやイベントスペース、洗練された小物を多く取り扱うショップも入っているので、是非定期的に足を運びたいものである。