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ファッションなどあらゆるトレンドを常に牽引する表参道エリア。表参道から原宿まで歩くメイン通りには、ハイブランドやキャッチーなお店が常に存在感を表している。メイン通りから小道に入れば、また違った感性の店や、知る人ぞ知る洗練された店が点在している。今回ご紹介するのは、表参道ヒルズとラルフローレンの間を進んでゆくと現れる、飲食店の居抜き物件。外観もさることながら、室内にはなかなかのポテンシャルを隠し持っていた。
飲食店の居抜きということもあり、実は訪れたことがある人も中にはいるかもしれない。パーティーや映画のオフィシャルイベントも多く開催されていたというこの物件。ここに広がる空間は、一度行ったらそう簡単には忘れないであろう。その一番の魅力ともいえる空間が、2Fのバーラウンジ部分。天窓のある空間なのだが、、この日はあいにくの雨だったため、その天窓が閉じており魅力が非常に伝わりづらい。快晴の青空の下、この天窓を開け放てばなんとも心地よい空間が広がる。その光景は、是非現地でご確認いただきたい。2Fの天高は3~3.5m確保されており、吹き抜けがあったりどこか日本らしからぬ雰囲気を漂わせている。1FはVIPルームだったそうで、個室の手前には受付スペースもあるので、1-2Fセットだとより使い方の可能性が広がるであろう。
写真にある家具や残置物は片付けられてしまうので、サイズ感の参考程度にしていただければ幸いだ。飲食店はもちろんのこと、オフィスにちょっとしたカフェを併設したいという声にはかなり贅沢に応えられると思う。晴天の下、自社オフィス兼カフェに来客を招いてミーティング。頭の片隅にはあっても、なかなか手をのばせなかった環境ではないだろうか。はたまた、厨房設備は撤去して、この空間の一面を棚にしてしまえば、雑誌や画集の並ぶ資料室に一新することだってできる。現況の厨房カウンター席を、資料の閲覧やフリーデスクとすれば、メインスペースからの見映えもばっちりだ。どんな業種にしても、ショールームや一部店舗を兼ねるにはもってこいの空間であろう。
1Fのスペースを追加するとすれば、より重厚感のある打ち合わせスペース、シアタールーム、もしくは在庫や機材の保管場所としてもいいかもしれない。
可能性はあらゆるベクトルにひらかれている。空間や立地に対して好条件の物件なので、この機会を見逃さず、ぜひ新たな展開にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
2Fには他にエントランス受付、男女別トイレ、小さなDJルームがある。このDJルームとメイン空間とは小窓でつながっており、パーティー好きやDJを趣味としている人には、仕事の息抜きにでもぜひ活用してみていただきたい。