北青山オフィス・店舗|RCスケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
場所は北青山。表参道の交差点から外苑前の方向へ歩道橋を目指して進んでいく。その間わずか3、4分、国籍や老若男女を問わず多くの人たちとすれ違う。日々変わりゆくファッションが目に映り、毎日歩いても飽きることはないだろう。歩道橋の手前の道を左へ入ると、奥の方にこのエリアには珍しい開けた空間が見える。そう、ここは北青山三丁目地区まちづくりプロジェクトのすぐ目の前。これから目まぐるしく変化していく街の入り口に、今回ご紹介する建物はある。
>>SPACE
一見すると極めてシンプルなワンフロアのRCスケルトン物件。新築ならではの清潔感はもちろんのこと、細部まで目を凝らすと、フロア全体はコンパクトながら痒いところに手が届いた空間となっていることに気がつく。もともと露出することを前提に仕上げられた壁や天井のコンクリートは綺麗に整っている。細かいところでは、照明用のレールが天井に綺麗に埋め込まれていたり、トイレやキッチンなどの水回りが、フロアの視線を躱す配置になっていたりする。こうした気の利いた配慮は、空間の世界観を作りやすくしたり、実際の居心地をより良いものにしてくれたりする要素でもある。ベースのポテンシャルがとても高い建物だから、照明機器や床材を変更するだけで、居心地やデザイン性の高いオフィスに仕上げられるだろう。
>>HOW TO USE
今回の建物では全ての階層が同じ仕様であるから、個性を出して楽しみたい。白色灯と無彩色の床材に変更すれば、清潔感のあるコンクリート壁と相まってよりスタイリッシュなデザイン性の高い空間に。暖色の灯りにフローリングを敷き、窓際にグリーンをたくさん置いてみれば、打って変わってリラックスできる居心地の良いオフィスになるだろう。そもそもの素地が良いため、あまり費用をかけずとも、クオリティの高い空間に仕上げられる物件だ。コンパクトで世界観を作りやすい広さであるから、少し費用をかけてでも、材質や家具にもこだわり、とことん作りこんでみるのも良いだろう。これから大きく変化をとげようとしているエリアだからこそ、その街の変化を楽しみつつ、空間へのこだわり、自分たちの事業の進化を楽しみながら働いていただきたい。
EDITOR’S EYE
3階のフロアのみ通りに面する窓が腰高窓ではないため、外へオフィスをアピールしやすい。また、階が上がるほど抜け感がよくなっていくので、仕上げる内装に合わせて階層も重要視したいポイントだ。