新富オフィス | リノベ済みセミスケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
場所は新富エリア。あまり当サイトでは馴染みのない立地だが、銀座住所に隣接し、有楽町駅や東京駅までも頑張れば歩けるという距離感もあってか、ここ最近リノベーションによって生まれ変わったビルをよく見かけるようになったこの界隈である。この建物は、最寄りの新富町駅から4分ほど。ビジネス街らしい定食屋さんを散策しながらその道を進むと、すぐにこの建物が見えてくる。
>>SPACE
見た目はオーソドックスなオフィスビルだが、2018年に一部フロア毎にリニューアルされているこの建物。今回ご紹介する3Fと8Fもその際に手を加えられた空間で、内装の仕上げはどちらも同じ。天井はむき出しのスケルトン仕様で、最高3.5M以上という天井高を確保し、床は素地のコンクリートにクリア塗装のみ。元々のオフィス仕様をそぎ落とし、インダストリアルなテイストで全体を仕上げた、今やリノベの王道とも言えるスタイルだ。近年主流となりつつあるセットアップオフィスに比べると、この空間はだいぶカジュアルで、かなり尖った存在と言えるかもしれない。当たり前ではあるが、上層階にいけば日当たりは良く、特に8Fの部屋は3方向の窓面からどの時間もうまく光をキャッチすることができて、晴れた日にはあえて自然光の移ろいだけで、ゆっくり仕事の時間を楽しみたい空間だ。
>>HOW TO USE
周辺エリアほど立地の認知度が高くないためか、なんとなくスルーされてしまいがちなこの新富エリア。しかし昔ながらのビジネス街ということもあって、エリア内には飲食店も多く、複数路線が使えてアクセス面も容易。特にハブ駅である東京駅に近いのは、出張の多い会社にとっては心強いだろう。また、周辺のエリアより比較的賃料もリーズナブルになりやすいなど、実は穴場なのもポイント。そしてそんな場所に似つかないこのデザイン空間。もし渋谷周辺などで同じ物件があれば、間違いなく人気殺到するこの贅沢空間も、ここであれば容易に手に入れやすい。どうしても妥協できない理由がない限り、この立地を避ける理由も見当たらないんじゃないだろうか。「住めば都」とよく言うが、この物件もまた、一度飛び込んでしまえばジワジワと立地への違和感も無くなり、空間も含めてそこで働く時間に満足感を感じていただけるはずだ。
EDITOR’S EYE
フロア単体の利用でもいいし、今であればセットという選択肢も可能。その場合は、3Fはデスクスペースのみとして、8Fをミーティングスペースやラウンジなどとして使うイメージだろうか。空間がニュートラルなデザインなので、これを元に少し手を加え、より会社のイメージというか、色を着色してオリジナルの空間へと作り込んではいかがだろうか。