白金台 | コンパクトデザイナーズ空間
EDIT
>>LOCATION
古くから格式高い高級住宅地として知られる白金台。エリア内には庭園美術館もあり、静かな住環境の中に自然も混じるなど、環境面もとても豊かだ。個人的には、通称プラチナ通りと呼ばれる外苑西通り沿いに並ぶ銀杏並木の風景がとても好きで、秋になれば黄色く色づくその通りをただ歩いているだけでも、どこか幸せな気持ちになれる。そんなプラチナ通りの始まりである白金台交差点を入ってすぐの場所に、この建物は立っていた。
>>SPACE
コンクリートとガラスの、キリっとした顔立ちをしたデザインビル。その明るく清潔感のある見た目は、この白金台エリアのイメージにもしっくりきているように感じた。現在募集しているのはこの2Fと5F。どちらも50㎡に満たないコンパクト空間だが、天井高は3Mを超え、ガラス面も大きく明るいため、室内にいても気持ち的な窮屈さはほぼ感じない。また、周辺にあまり高い建物がないので、5Fからの眺望も良く、遠くに東京タワー、さらにその奥にはスカイツリーも見えるなど、なかなか贅沢な眺めも付いてくる。かたや2Fは、ポジション的に店舗にも向いているので、現在は半スケルトンの状態。しかし、水回りやエアコンなどは有難く残されているので、あとは床を張るだけでも使えてしまうかもしれない。5Fのような眺望の抜け感はないものの、この地上との絶妙な距離感を保った眺めが、この区画の個性でもある。
>>HOW TO USE
建物自体も素敵だが、そのポジション取り感もちょっと面白い。プラチナ通りから外苑のキラー通りを抜け、新宿通りまで続く外苑西通り。そんな長い道のりの始まりでもある重要な場所にこの建物は立っていて、見られ方もうまい。正直、オフィス目線で見ると、コンパクトな室内に対しての賃料バランスはいいとは言えないし、近隣の目黒や恵比寿などに比べも利便性もいいとは言えない。しかし、あえてこの白金台という独特な世界観ある地を選び、穏やかな環境の中でゆっくりと着実に会社のブランド力を上げていけば、いつしかあの会社はここから始まった・・などと語り継がれることも夢ではないだろう。そんなキャリアのスタートのタイミングで、この外苑西通りの始まりという場所にある物件をあえて選ぶというの、なにかの巡り合わせのようで面白く感じられるんじゃないだろうか。
EDITOR’S EYE
外から見ると、現在は多くのフロアがブラインドを閉めきって使っていることが多く、これがいつももったいなく感じている。もちろん日よけの問題もあるが、せっかく窓面が大きい建物なので、なるべく窓面はオープンに使ってもらえたらと思う。徐々にそのように使うテナントが増えていけば、よりこの建物の雰囲気はよくなるんじゃないだろうか。