猿楽町オフィス・店舗|1棟貸し 木造スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
代官山エリアは、ファッショナブルでありながら、せかせかせず落ち着いてゆっくりと過ごせる場所が多い印象だ。隣駅の渋谷は駅周辺の再開発も進み、高層ビルが立ち並んでいるが、代官山エリアの建物の高さは抑えられていて、どこを歩いていても空を感じられることも影響しているのかもしれない。
代官山郵便局の小脇の路地をまっすぐ進む。セレクトショップなども多いショッピングスポットでありながら、流れる空気はかなりゆったりとした住宅街の入り混じるエリア、その良い感じの角地を陣取ったこの物件を見つけた。
>>SPACE
隠れ家的な雰囲気を醸し出す、木造スケルトンの2F建戸建物件。白を基調としたクリーンさの感じる1F対して、2Fはベニヤの床など素材そのままのラフな仕上げ。同じスケルトンでも上下階で少し雰囲気の異なる空間だが、1F,2Fともに天井は抜かれていて、木造特有の梁がむき出しになり、築43年という年月を支えてきた味わいを感じる。スケルトン故に作り込むことが前提の空間ではあるが、設備としては空調や照明、トイレも備わっていて、コストを抑えられる点は嬉しいポイントだろう。
内装だけでなく、シンボルツリーのあるテラスも含めて、空間の持つ穏やかな雰囲気を生かしつつ、世界観を作り込みたくなる空間。室内をまわりながらアレコレと想像してしまうほど、ここからの変化の期待値も高い物件だった。
>>HOW TO USE
ゆったりとした印象の代官山の中でも、際立つ落ち着き感、スケルトンでありながらクリーンさすら感じるこの物件はかなりの良物件とも言えるだろう。それならば、ここで過ごす時間の中での格別な居心地を感じられるように、とことん空間の気持ち良さを追求してみるのも悪くない。物件としては店舗も可能だが、敢えてオフィスとしての利用を考えるなら、1Fに打合せスペースとラウンジを兼ねた空間、2Fにワークスペースと用途を分けてみる。ラウンジにはスタッフが自由に楽しめるカフェコーナーを設け、座り心地の良さを追求したソファを配置して寛ぐことができるスペースにしてみてはいかがだろうか。居心地の良いラウンジにみんなが集まり、気づいたら全員1Fで仕事をしているなんてことになるかも?
個人的にはこの場所は敢えて時代の変革の波に乗らずに、ゆったりとした空気を残していて欲しいと願う。この落ち着いたエリアの雰囲気も含め、作り上げた空間をいつまでも変わらず、気心の知れた仲間と共有できる、そんな場所を作り上げて頂きたい。
EDITOR’S EYE
この空間の気持ち良さを自分たちのものだけにしておくのが勿体無いと思う方もいるだろう。店舗も可能な物件ということで、居心地の良さを感じられるカフェやショップとして開放してみる。多くの人にこの空間で過ごす時間の気持ち良さを提供してみるのも悪くないだろう。