神宮前オフィス |キャットストリート沿いオフィス
EDIT
>>LOCATION
渋谷方面からでいうと、渋谷CAST脇のピンクドラゴンを過ぎたあたりから始まるキャットストリート。キャットストリートと言えば、ファッション性の強い通りというイメージではあるが、ちょうどパタゴニアの前あたりまでは、インターナショナルスクールや保育施設、各種専門学校なども多くあり、その時間帯によって多種多様な年代の人々で賑わう少しだけ毛色の違うエリアだ。すぐ裏に並行する明治通り沿いとは違いあまり大柄なオフィス物件が少ない場所ではあるが、中洲の様な公園を目の前にし、トランクホテルを目と鼻の先にした角地に、堂々と存在する建物があった。
>>SPACE
1Fに入居するBURBERRY BLACK LABELもあり、その場所については比較的認知されているかとは思うが、今回の空間は建物3F区画。石貼りで、どこかこのエリアに似つかわしくない重厚感あるエントランスを抜けフロアへ上がると、パノラマの様に広がった大きな窓を持つ空間がそこにあった。通常よりやや高めに感じる2,700mmの天井高となり、それだけでも空間の広がりは感じられるが、通りに面する2面をほぼ窓としており、窓先に広がる表参道・青山方面の街並みへの抜け感が心地良い。通常の建物よりは階高を高く設定しているとのことで、キャットストリートを見下ろせる眺めも含め、このポジションでしか得られない実に気持ち良いものだった。
>>HOW TO USE
現状の蛍光灯・カーペット敷のノーマルさが惜しくはあるが、面積は70坪弱とこのエリアでは貴重な面積が確保可能。建物グレードも申し分ない為、ここから空間に手を入れれば、今以上の輝きを放つことが容易にできる物件だろう。
キャットストリートに面していることを考えると、きっちりかっちりオフィスらしく作り込むというよりは、より柔らかくカジュアルめな空間との相性が良いはず。昔は川が流れていた通りでもあるので、窓先の抜けを楽しめるエリアはあえてフリーなスペースとして、川の流れに緩やかな淀みを作る様に、人が集う個性の溜まり場にしてみても面白いのではないだろうか。
キャットストリートを一直線に眼下に従え、渋谷も青山も表参道も、その全てに対して手が伸ばせる様なこの空間。街に出れば多種多様なトレンドに触れることが出来るだろうそのロケーションの優位性を活かせれば、常に流行の源流にいる様な感覚で働くことが出来るのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
現在の入居者は内装も変更しており、建物前を通るたびに見上げて気にしてしまう存在感はあった。
現状での際立った空間の個性はないが、下を見ればキャットストリートが一望出来る眺望は、このポジションでしかお目にかかれない貴重な眺望と言えるだろう。