南青山オフィス | ヴィンテージSOHO物件
EDIT
>>LOCATION
外苑前駅を地上に出て、表参道方向に少し歩くと現れる青山3丁目の交差点。青山通り、外苑西通りが交差するこの場所は、常に車通りが多く、賑やかな印象がある。旧ベルコモンズの跡地には、近々新たな商業施設が誕生予定で、完成すればこのエリアの人の流れや雰囲気なども、また大きく変わるのかもしれない。そんな交差点を軸に、西麻布方向へ外苑西通りを下っていくと、間もなくしてこの建物は見えてきた。
>>SPACE
今年で50年という節目を迎えたヴィンテージマンション。そのレトロな姿からファンも多い物件だが、残念なことに今後建て替えの話が進行しており、今回の募集は一旦2年という期限つき。この部屋に入れるのも、これがラストチャンスになってしまうかもしれない。
ご紹介は外苑西通りへ向いた2Fの角部屋で、2SLDKのレジデンス仕様の空間。濃い目の無垢フローリングがいいヴィンテージ感を出していて、この建物のイメージにもピッタリ合っているようだ。日当たりも良く、住空間ならではのフィット感みたいなものもあって、居心地は◎。さらに理想を言うと、この色気のないカーテンを取り外せば、空間の雰囲気もより増すだろう。レジデンス仕様ではあるが、間取り的にも十分働くイメージは付きやすい。大小の居室の他に、収納が多かったり、仮眠室にもなりそうなサービスルームまで付いていたりなど、使い方次第で可能性も広がりそうな空間だ。
>>HOW TO USE
欲を言えば内装に手を加えたい部分はあるものの、契約のリミットを考えるとあまり現実味はない。それよりは、このシンプルな空間はそのまま活かしつつ、こだわりの家具で彩るだけでも、十分空間の印象は整えられるだろう。例えば建物のようなヴィンテージ系の家具で揃えてもいいし、あえて真逆をいくモダンデザインでギャップを与えても面白い空間になると思う。あまりツンツンとしたデザイン空間で働くより、このぐらいノーマルというか、身近な空間の方が、変に背伸びせず気持ちよく使っていただけるんじゃないだろうか。50年この地に立ち続けたこの建物が迎える最後の数年。長らく愛されてきたこの建物への敬意も込め、残された最後の最後まで愛着をもって、いい終わり方を迎えられるよう使っていただきたい。
EDITOR’S EYE
オフィス利用のみで割り切ることもできるし、これだけ住環境も整っていれば、実際にSOHOとして住みながら働くのもこの空間なら現実味は高いと思う。最後の数年を、寝ても覚めてもこの空間で過ごすぐらいの覚悟を持った方も是非手をあげてほしい。