南青山オフィス|陽当たり良好空間
EDIT
>>LOCATION
表参道駅と外苑前駅から7、8分ほど。青山霊園にめり込むように通る外苑西通りとみゆき通りに挟まれた南青山4丁目エリアの真ん中辺りに、一層静かな昔ながらの住宅地といった印象の通りがある。そんな通りの路面からさらに奥まった場所。前面にコインパーキングと植物があることで、若干隠れたような形になっているほんのりピンクのタイルが可愛らしい建物を見つけた。
>>SPACE
奥まった立地ゆえ若干の不安を抱きながら空間に足を踏み入れると、まず、想定していなかった一面の窓から差し込む光の量に驚かされる。空間自体は濃い目のブラウンの床をベースに、白い壁、コンクリート剥き出しの天井と、今っぽく丁寧にまとめられていて、外観の可愛らしい印象からは想像していなかった落ち着いた良空間が広がっていた。
建物の背面は高台となっており、壁が側まで迫ってきているが、比較的天井が高いため、それほど圧迫感は感じられない。それよりも、建物と壁との間にある庭に差し込む光が窓先の緑を照らすことで、この空間に抱いていた若干の不安をすっかり忘れさせてくれた。ここは、今まで自分が抱いていた、抜け感や開放感のようなものとはまた違った種類の居心地の良さを感じることができる空間だった。
>>WORKSTYLE
よく言う、「プライベート感」という言葉で片付けるのは勿体無いとも思えるこの物件。住宅街の奥地、路面から奥まった立地、建物背面は壁で1階区画と、一見すると閉鎖的な印象の条件が並ぶが、それがこの空間で感じる、“包み込まれるような安心感”の要因となっているのだろう。
更には、そのような環境下だからこそ得られる、静かさも兼ね揃えているため、いろいろな感覚が普段より冴える気すらした。言い過ぎかもしれないが、この空間に入ってから、目に見えるものの先を感じとれるような、この空間を味わっているような感覚。その感覚があったからこそ、この空間を構成している良さを咀嚼でき、妙に魅力的に感じられたのかと思う。
邪魔や雑音がなく、いろいろな物事を味わうための条件が整っているとも思えるこの空間に腰を据え、物事の本質的な部分に向き合った考え方や働き方できれば、素敵な時間を過ごすことができそうだと思った。
EDITOR’S EYE
今はまだ緑だが、敷地内にはバラなどの他に4種類もの桜の木が植えられているそうなので、穏やかに季節の移りも感じながら過ごすことができそうだ。