代々木上原SOHO | 欅並木沿いペット飼育可物件
EDIT
>>LOCATION
代々木上原駅から渋谷方面を背にして井の頭通りを進む。道路幅は十分、一直線に伸びるこの通りは、この時期はまだ葉の落ちた欅並木だが、季節が変われば空の青さは一面の緑に打ち消され、気持ち良い清々しさを感じることができるだろう。冬は青を、夏は緑を見上げて通りを歩くこと5分程のところに今回募集の建物はある。地下フロアに躍進を続けるサポーズデザインオフィスの運営する『社食堂』がある建物といえば、分かる人も少なくないだろう。
>>SPACE
今回の募集区画は道路面から階段を上り、中2Fのような高さにある。2LDKのレジデンス仕様の空間は、風合いのある外観とのギャップからか、第一印象は、時代を感じさせない清潔感を持ち合わせた“優しい空間“だった。構造上や方位的に、直射日光が差し込まない窓面からの柔らかい光が、フローリングの柔らかい色味と相まって、優しい空間と感じさせてくれるのだろう。
井の頭通りとは反対側、北側の2つの個室の窓先には緑が覗き、裏通りとなる小道に面している。その裏通り側に回ってみてみれば、バルコニーや外部階段などで凹凸のある顔に、うっすら汚れが付いたタイルと植栽の緑によって、無精髭を生やしたような味わい深い雰囲気を醸し出していた。
>>WORKSTYLE
エリア的にも、空間の間取り的にも、積極的に働く場所として選ぶ人は少ないかもしれない。ただ、このエリアと空間の纏う雰囲気には、敢えてここを選びたくなる魅力があったのも確か。このゆったりとした時間の流れを満喫するためにあるとも思える、十分なスペックのキッチンや、ペット可能というプラスアルファ要素。普通ではそんな要素は必要ないとも思えるものも、ここをオフィスとして利用することを考えたら、「いいねぇ」としっくりくるから不思議だ。
代々木上原というちょっと躱したエリアに始まり、訪れるまでに感じた空と欅並木。そして、建物の表の顔と、裏の表情に、空間としての印象と、色々の要素が詰め込まれた物件でありながら、結果的にはアリだと思ってしまうのは、空間に入ってみて感じる“優しさ”に夢中になってしまったからかもしれない。この空間の持つ優しさに甘え過ぎないように注意しつつ、穏やかに楽しく過ごしていただきたい。
EDITOR’S EYE
この建物の裏側の通りを少し代々木上原方面へと戻るように進んでいくと、大袈裟なほどの石積みの塀が現れる。なにやら野球場のようなフェンスも聳え立つその敷地は、ファーストリテイリングの柳井社長の自宅敷地だと言う。そんな桁違いのスケール感も味わえる裏エリアも楽しんでみて欲しい。