広尾オフィス|グッドデザイン賞受賞ビル
EDIT
>>LOCATION
高級住宅街として知られる広尾。駅前にある商店街は、下町っぽくありつつもおしゃれなカフェや飲食店も多く、行き交う人の雰囲気もあり、総じて品の良い街並みだと感じる。駅前から外苑西通りを西麻布方面へと進む道中は、道幅の広い通り沿いの並木道。いつもより少しのんびりとしたペースで歩いていくと、丁度周囲の建物が抜けた場所に、ふと目に飛び込んでくるのが今回の物件だ。周囲の建物とは少々異質なデザインで、目に入ると思わず見上げてしまい、どんな人が入っているのかを思わず想像してしまうような、ちょっと気になる存在だ。
>>SPACE
目の前まで来てしまうと、そこまでのインパクトがあるわけではないのだが、一歩引いて建物全貌を眺めると、コの字が交互に積み重なった様なこの建物のユニークさに気づくだろう。存分に人目をひきつけるこの建物は過去に「グッドデザイン賞」「日本建築家協会 優秀建築選 2008」にも選ばれ、名実共に持ち合わせた実力派。大型オフィスビルではないが、一味違ったステータスを感じることができるはずだ。
室内は約3m程の天井高を確保し、3方向を大きなウインドウで囲んだ空間。周囲に高い建物がなく、頭一つ抜け出たような建物でもある為、室内からの気持ち良い抜け感は抜群だった。フローリング仕様で敢えて蛍光灯を使用していないなど、設計者の拘りを感じることが出来る物件と言えるだろう。
>>WORKSTYLE
落ち着いた広尾の街並みに位置し、まるで異彩を放っているかの様なこの建物。見た目は若干派手にも感じてしまうが、不思議と主張しすぎているわけでもなく良い存在感。外観はもちろん、室内についてもデザインのみを追い求めたというよりは、設計者のコメントを借りると、「室内で過ごす時に、どうしたら気持ちの良い過ごし方ができるか考えると、結果こうなった」とのことで、入居者の快適性や空間自体の気持ち良さについては、お墨付きがあるとも言えるだろう。そんな期待に応えるかの様に、広尾エリアの空気感を存分に味わいながら、この抜けの良い開放的な空間の中で、気持ち良く働く時間を楽しんでみてほしい。
EDITOR’S EYE
オフィスに広尾という地を選んだ時点で、すでに働き方はデザインされているのかもしれない。このエリアには独特の空気感が感じられ、ここで働いている方の多くが、利便性というものよりその空気感を望んでこの地を選んでいると思う。大きな規模ではなくとも、少数精鋭、自分たちの会社の空気感を大切に働きたい方にお勧めの物件だ。そう考えると、この物件は働くことを楽しむ大人のための空間だと言えるのかもしれない。