EDIT
外苑前駅至近。地下の改札から地上に上がるとすぐそこにある空間。少しだけ入口が奥まっているため、使い手のいない現在はちょっと遠慮気味に顔をのぞかせているが、その存在感はなかなかのものだ。
もともとこの空間は劇場で、今では日本を代表するグループもコンサートを開催したりと一時代を築いた場所だったとのこと。今でも壁面部分に客席の傾斜した躯体が残っているので、その話を知っていると、よりこの空間に愛着がもてる。劇場として確保されていたゆったりとした空間は、床を増設することで2分割されており、今回はその1階2階セットでの募集となる。
2フロアに2分割された空間は、それでもゆったりとした天井高さを確保しており、2階に関しては4m程度の空間が確保されている。前テナントがインテリアショップのショールームとして作り込んだものを、そのままに次の使い手に引き継げる状態だ。階段、サッシなどは特に良質で、この空間を引き立てるかなり良質な要素となっていた。また、存在感ある室内中央に位置するライトコートは、白い玉砂利の敷き詰められていることで光は反射し、開口部のないこの空間に十分に光を注いでくれる。
写真で紹介している空間の奥には、カーペット敷のオフィス区画もある。面積的には全体の約半分程度。上下階に割り振られたその空間も、もう一カ所用意された階段で直接行き来できる様になっているので、バックヤード的に使うも、少し手を入れて、今以上に訪れれる人を圧倒する空間に仕上げてみるのもいいだろう。
多くの人が行き交う青山通りに面しながらも、エントランスの前には余裕のあるテラスが広がっている。この飛び抜けた空間だけではなく、そういったスペースも活用して、空間に退けをとらないあなたたちの存在感を演出してみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
オフィスはもちろんショールームや、ギャラリー併設の空間としても良いパフォーマンスを発揮してくれるだろう。店舗としては、業種や用途制限があるので、事前に確認してから乗り込んでみていただきたい。