EDIT
最寄りの広尾駅から8分。数字だけ見ればやや遠いように感じるが、駅を背に広尾ガーデンヒルズ脇を歩くと、生い茂る緑たちに癒されて時間を忘れてしまう。住む場所としては憧れの西麻布エリアだが、オフィスとしてのイメージは弱く、オフィス街のように飲食店や商業施設が少ないのも一つの原因か。その分周辺はとても静かな環境なので、あえてこの地で働くという選択肢を選ぶ方にはピッタリの物件を今回紹介する。
もともとあった1区画の部屋を2部屋にするという、だいぶ力を注いでリノベーションされた物件。どちらも2層メゾネットの高級レジデンスという室内だが、内装はシンプルにスッキリと整えられ、お金を掛けたというやらしさは全く感じない空間だ。入り口のある3階部分は、白くモダンなLDKの空間に、ステンレスのアイランドキッチンがそっと置かれ、家族団らんにはもちろん、働く場としても便利な作りだ。トップライトのある明るい階段室を上ると、ゆとりのある水回りのついたベットルームに繋がる。南北に開口があり、北側の窓からは六本木ヒルズ、東京タワーが望め、よく目を凝らすと遠い空の向こうにはスカイツリーも潜んでいる。南の窓側には大きめのバルコニーも付いており、天気のいい日には日光浴も楽しめてしまう。全体的に白を基調とした内装で明るく、清潔感を感じられる空間となっている。
住居としてはなかなか手が届かない賃料だが、オフィス兼用住居という理由付けをすれば、贅沢な家に住めてしまう。これがSOHO物件の大きな魅力の一つと言えるだろう。レジデンスタイプの中にはプランニングが難しい物件が多いように感じるが、この物件は下の階をオフィスへ、上の階を住居へと、予め区切れるよう計画されているので優秀だ。普通の物件には無いような大きなキッチンの付いたオフィスというのも面白い。お昼にはみんなでご飯を作り、その時間だけは仕事を忘れ、温かいご飯を食べながら、たわいもない会話を楽しむ事が出来る。普段は立ち入らせないエリアだが、天気のいい日には寝室のテラスを解放し、ランチや打ち合わせなども良いだろう。毎日賑やかな住居になるが、週末には80㎡の家を存分に満喫してほしい。暮らすように働くにはピッタリの空間だ。
EDITOR’S EYE
現在2区画の募集中で、室内は双子のように反転させた作りとなっている。内装は対照的な大人のダークブラウンの空間なので、好みによって部屋を選ぶと良いだろう。建物にエレベーターが無いのは少々不便な面はあるが、1日に何度も上り下りするものでも無いと思うので、日々のちょっとした運動と割り切れば良いだろう。