EDIT
六本木駅、21_21のある公園入口からすぐ斜向い。ミッドタウンの目と鼻の先で、乃木坂駅からも歩いて5分ほどの外苑東通り沿いに面したこの建物。1Fには、常に程よい賑わいを見せている、おしゃれでカジュアルな飲食店が店を構える。そのすぐ上の区画に、今回ご紹介するメゾネット空間が存在している。
まず室内に入ると、すぐ右手には上に続く階段、左手にはシャワールームがなぜか2つ。前テナントは、プライベートジムの店舗だったと聞くとその訳も納得ができた。天井は高く、コンクリート打ちっぱなし。壁もそのままの素材感が続いているかと思えば、何故か壁にはコンクリートのテクスチャが貼られてしまっている。これはできれば剥がしてしまい、もっとスタイリッシュにしたいところ。奥へ進むと、窓際にミッドタウンを望む備え付けの黒いデスクが設置されていた。
そして上の階、前テナントが設置していった、鏡貼りの空間もなかなかない置き土産ではある。
上と下の階が内部でつながっていながら、きちんと空間として分かれているこの区画。このまま使うとしたら、まずヨガスタジオなどが頭に浮かぶ。しかし、すこし手を加えて使うとしたら、なにかイベント等を企画する企業によいかもしれない。勉強会を定期的に開いたり、楽しげなイベントを開いたりするような、そんなサロンのようなスペースを併設したオフィスにしてみてもいいかもしれない。
3F部分については、階段を登ってドアを開いた瞬間に、合わせ鏡部分が異常な空間の広がりを演出する。そこには、果てしなく続く床があるのである。床に座ってみると、永遠に続くその世界にしばらく夢中になってしまうだろう。
このままの状況で使いこなすというのもハードルが高いように思えるが、こんな環境があるオフィスも珍しいので、いろいろ想像を膨らませてみる。一日中鏡に向き合って仕事するのも落ち着かないかもしれないが、身だしなみを整えられる、背を向けて仕事をしていても、振り向かなくても視線が配れ、コミュニケーションがとれるなどなど、想像してみると意外と便利な気がしてくる。空間の印象も、明るさの確保も、鏡様々で、広く明るくといい事尽くし。
果てしなく続く床のオフィスは、ちょっと変わっているが、明るくコミュニケーション盛んなオフィスになる事が期待できるだろう。
それにしても、シャワールーム2つをどうしよう、、という感じではある。
EDITOR’S EYE
よく、オフィスの近くにごはん屋さんのバリエーションがあるか気にする方も多いが、この物件に関しては、まずすぐ下にお店を確保できている。そして、徒歩1分もしない距離のミッドタウンという強い味方がいるので、そのあたりはご安心いただきたい。