EDIT
最寄りの外苑駅より10分。外苑西通りからマイセン通りに入ったすぐ右手に、キャットストリートまで続く道が現れる。深く住宅地に入り込んで行くようなその道は、進むにつれ段々と人通りは少なくなるが、その分鳥の鳴き声が響きわたるとても気持ちの良い環境へと変化していく。そんな環境に癒されつつ道を進むと、左手に見えてくる築浅のデザイナーズマンション。その一画に、静かな環境でゆっくりと働きたい方にはおすすめのこの空間が眠っていた。
建物脇の玄関扉を開けると、大きく開けた気持ちのいい空間が広がっていた。コンクリート好きにはたまらないこの空間は、5M近く吹き抜けた空間と、中央階段で繋がる2層メゾネットの部屋に分かれており、奥にはキッチンスペース、上階には水回りと屋根つきバルコニーも付いている。サイドにある特徴的な三角のスリットは、隣の階段部分がそのまま表されている。予めテレビ台にも使える棚が設置されているため、大きなモニターなど置けば、どこにいても打ち合わせが出来、仕事終わりに一杯飲みながら映画鑑賞なども楽しむ事も出来る。それぞれの部屋には仕切りもなく、キッチンすら目隠しの壁だけで天井は抜けているため、仕事上どうしても生まれるコソコソ話をするには少々不便ではあるが、むしろオープンな関係性を作れば問題ないだろう。
日々通うオフィスには愛着が湧くものである。いつか事務所として手狭になった時、使い慣れた空間をそのまま住居として使えるのも、住居・事務所として使える物件の一つの利点と言えるかもしれない。この物件も、今後事業が拡大し、増床する際には、通いなれたこの空間を住居として引き継ぐのもアリだろう。もちろん住み心地は申し分ない。住居としてはなかなかの家賃だが、逆にそれを目指して、成長させてくれるバイタリティーを与えてくれる空間かもしれない。
EDITOR’S EYE
多くの入居者が住居の為、多くの来訪者などが頻繁に出入りする事務所はお断りしているようだが、打ち合わせなどの出入りは問題ないとの事。コンビニやランチを取る場所までは少々歩かなくてはいけないが、キャットストリートやマイセン通りに挟まれているため、なにかと不便は無さそうに感じる。