南青山オフィス｜駅近 天高3Mセミスケルトン空間

>>LOCATION
場所は表参道駅周辺。洗練されたショップや建物も多く、その華やかさがクローズアップされることも多々。しかし、大通りを一本入れば、家庭的なうどん屋があったり庶民的な居酒屋もあったりと、意外にも親しみを感じることも多い。言い換えれば、A面B面を両方とも楽しむことができる、懐の深いエリアだと言えるだろう。
そんな表参道駅から外苑前方面へ歩くこと僅か2分の距離。1Fに入居する花屋が建物を彩る、レトロな雰囲気を醸し出す建物を見つけた。

>>SPACE
募集は、青山通りからは少しだけ視線を上に逸らしたところに位置する2F区画。路地裏側のエントランスから階段を上がった先に待っていたのは、今時なセミスケルトン仕様に仕上げられた空間。元々、30〜40年使い古された空間を今回新たにリノベーションして募集となったらしい。天井はくり抜かれ、素地の良いコンクリートの躯体が垣間見え色っぽく、天井高を測れば3Mを確保しているのも意外であった。そうなると、床がカーペット仕様なのが少々悩ましくも感じてしまう。今のままでも悪くはない。だが、空間全体を白で統一することによって開放感が増し、もう一段階良くなりそうだという気がしてならなかった。床材には敢えて白色のPタイルを採用して、あとは全て白で塗装するシンプルでリーズナブルな仕様でも十分いい。今は生憎まだ冬景色だが、夏が近づけば窓先には緑も写り、白い空間が映えるはずだ。
その立地はもちろん、少しの工夫でこの地でも存在感を放つことができそうなポテンシャルを感じる空間であった。

>>HOW TO USE
室内から青山通りを一面に望め、見下ろすことができるこの空間。これは裏を返せば、青山通りを通行する人々に空間を見上げられる立場にあるということ。ならば、空間をうまく魅せて、通りに向けてしっかりとアピールするしかない。幸いなことに開口部は北寄りの方角になるので、ブラインドは設置せず外にひらけた状態にする。室内から見える青山通りを借景に働くのもある種のステータスを感じられそうだ。天井に見える躯体の素地に気を取られて気が付かなかったのだが、実はこの空間、照明の設置は無い。空間にこだわるなら無駄な撤去の必要がないので、むしろウェルカムだろう。意図して、ライティングにこだわって陽が落ちた後も抜かりなく空間のお洒落さを滲ませ、昼夜問わず通行する人々が見上げてしまうオフィスに。
僕はここにいます。そして、ここで働いています。少々出しゃばりかもしれないが、それくらいが丁度いいかもしれない。

「表参道駅から外苑前方面へ歩いて2分、視線の先にはポルシェ、1Fには花屋が入居する建物の2Fがオフィスです」道を案内するだけでもなんだか誇らしい気分になってしまうこの立地。それでいて、坪単価は25,000円（税抜）と周辺相場と比較してもリーズナブルな設定なのも、念の為伝えておく。