三軒茶屋オフィス・店舗 | 改装自由な古戸建
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昼夜多くの人や車が行き交う246、その下を田園都市線の地下鉄が走り、上空には、高架の首都高が空を覆う。そんなロケーションに対して好感を抱く人は多くないと思われるこの街も、併せ持つ様々な個性が輝きを放ち、長く多くの人に「三茶」の愛称で親しまれる。
この物件は、そんな三茶の駅から徒歩数分。今時珍しくもなりつつある、多くの人が行き交う商店街の隙間からなかなかの主張をしていた。
商店街から覗き見れる建物は、ほんの一部分。いや、むしろ覗いているのは建物の方で、手前のビルの陰から、商店街の行き交う人をながめているようこっそりと存在している。そんな茶目っ気ある建物の築年数は、正確には「不明」というから、なお愛らしい。おおよそ50才、、という話はあるため、愛情を抱きつつもしっかりと敬意を払うべき相手になるだろう。
元々は診療所として利用されていたこの建物も、現在工事中で、2016年から年が変わる頃に外構と2階部分の改修が完了するとのこと。
既に2階は住宅、1階一部をギャラリーとしてオーナーが利用するという計画があり、今回の募集する区画は未改修である建物1階部分となる。ほぼほぼ写真通りで手を加えずに募集するという話だが、現状が醸し出すこの世界観が、明確な定義すらないこの三茶という街に、やけにマッチしている印象を受けるのは自分だけだろうか。入居に際してはもちろん室内の改修を大幅に行なうことになるだろうが、熟成されたこの世界観を崩しきることなく、更に温めて頂きたい。
利用用途は店舗メイン。深夜に及ぶ営業や、本気の重飲食はNGとの事だが、この雰囲気を活かしたSHOPやカフェ等は許容して頂けるようだ。この古くボロくとも愛らしい建物は、オーナーの愛も深く、利用用途や業種にも厳しい審査が加わるとの事なので、我こそはと思う方は、入居の意思と共に自らを熱烈にプレゼンして頂きたい。
三茶という街のこの立地にあるべくしてあるこの建物は、これから参加いただく入居者によって、これまで以上に最も三茶らしいスポットになってくれることと期待している。
EDITOR’S EYE
1階部分の募集は原則1括での募集となるが、場合によっては分割案もあるため、面積、予算が厳しくとも、この建物に惚れた方は是非トライしてみて頂きたい。オーナーを口説けた暁には、ここを三茶の代表する1つのスポットにするべく、一緒に企てを試みてはいかがだろうか?