西麻布オフィス・店舗|コスパ良好 スケルトン空間
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>>LOCATION
外苑西通りと六本木通りの交差する西麻布交差点。周辺は隠れ家的な飲食店やバーも多く、昼と夜でその表情が一変する「大人の街」といったイメージも強いだろう。近隣の駅からはいずれも徒歩10分程度と、最寄駅が存在しないとも言えるこの場所だからこそ、周辺のどのエリアとも違う独自の雰囲気が形成されている様に感じる。今回の物件はそんな交差点沿いに立つマンション2F。交差点を見下ろす絶好のポジションを確保した空間だ。
>>SPACE
交差点を目の前にし、B1Fはクラブ、1Fはコンビニと、西麻布らしいとも思えるバラエティさに富んだマンション2F区画。築50年ほど経過した建物だけに、雑然としたエントランスや年季の入った共有部から醸し出される雑居ビル感は否めないだろう。空間は約70坪弱の1ルームとなるが、以前はトランクルームとして利用されており、天井のツギハギ具合や使用感の残る床面など、お世辞にも綺麗とは言い難い現状。手を加えることは大前提となるが、北側に向いて3方向に大きく確保された窓からはクリアな間接光が差し込み、視線の良く抜ける空間は不思議と印象も悪くなく、そのポテンシャルを確かに感じさせてくれた。
>>HOW TO USE
アプローチや空間の現状含め、好みは分かれるだろう。アクセスも決して良いとは言い難く、マイナスに感じられてしまうポイントも少なくないかもしれない。ただ、この立地で坪単価13,000円程とリーズナブルな賃料設定となるので、ここからいかに変貌させられるか、その期待値を含め楽しんでみてほしい。開放的なレイアウトは維持したまま、フリーに使える大きめのデスクを所々に配置。その上で窓面を照らし出すように照明を配置すれば、室内から漏れる光が交差点を照らす街灯の様になり、自然と人が集まる様な空間になるのではないだろうか。
周辺エリアのどことも違う独特の空気感を漂わせるこの場所は、それぞれのカラーを持つ人々のすれ違うcrosspoint。それぞれのいいとこ取りをしつつ、どの方向にもピボット出来る可能性が、もしかしたらこの建物の最たる魅力なのかもしれない。
EDITOR’S EYE
つい最近一度金額改定のあったこの物件だが、現況での引渡しとなることを考えると決してハードルは低くはないだろう。ただ、トイレや水周りは共有となるので、室内はフルに有効利用も可能。光の入り具合も含め、ポテンシャルは間違いなく感じるので、その可能性を信じがっつり作り込んでみていただきたい。