五反田オフィス | ガレージ風オフィス
EDIT
>>LOCATION
最寄りは目黒線の不動前駅。駅前の飲食店が並ぶ通りを抜けていくと、かむろ坂通りという道に出る。山手通りから武蔵小山方面へ続くこの道は、歩くと街路樹の木陰がとても気持ちよく、道沿いには小学校や公園などもあって、比較的穏やかな道沿いという印象だ。春には桜並木へと変わるのも、この通りの魅力の一つでもある。今回見つけたこの空間は、そんな通り沿い面した、少々レトロなマンションの1F部分にあった。
>>SPACE
募集はこの1F倉庫と2F事務所の2フロアセット。以前までは宅配集荷所として使われていたというこの区画だが、1Fのシャッターを開けると、そこにはある意味期待以上の空間が現れた。コンクリートの荒い感じや、天井もそれなりに高くて、男心をくすぐる倉庫空間。さらに奥側のシャッターを開けてみると、その先には車が7台は置けるという広々としたコートヤードまで現れる。そのスペースを囲うように、2Fに続く外階段や、高見台のような場所もあって、ちょっとした公共の広場のような場所にも見える。1Fの2つのシャッターを開け放すと、コートヤードから先のかむろ坂まで視線や風が流れていき、個人的にはこの抜け感がたまらなく好きだ。ついつい1Fに話題を持ってかれてしまうが、階段を上った2Fには本来の事務所スペースがしっかり付いているのでご安心を。下に比べるとこれと言った特徴はない空間だが、破天荒な1F部分と比べ、2Fはきっちりとした印象で、ある意味いいコンビなのかもしれない。
>>HOW TO USE
事務所付きの倉庫。こう表現の方が正しい物件だろうか。1Fは倉庫用途でエアコンもないし、開け閉めはシャッターというワイルドなチョイスのみ。メインのデスクスペースとしては難しいので、やはり2Fにデスクスペースをきっちり整えつつ、1Fは大きな作業台や家具などを置くなどして、カジュアルな創作の遊び場として使うのが一番合っているだろうか。気候が気持ちよければ中庭での作業もいいし、やろうと思えば室内に収まりきらないような巨大な作品も作成できる。はっきり言って普通のオフィス物件ではないため、この空間を実際に使うにはそれなりの覚悟と柔軟性を持ったクリエイティブな脳が必要だろう。しかし、この空間をうまく味方につけることができれば、きっと他にはない奇想天外なワークスペースが生まれるはずだ。
EDITOR’S EYE
メインのオフィスエリアからは離れるものの、目黒駅から1駅という立地や、賃料のリーズナブルさ、なによりこの物件の魅力はとても高いように感じる。1点注意点としては、マンションの規約上、営業時間は朝の8時〜21時までと決められているので、夜遅い会社には厳しいルールではある。。