猿楽町SOHO|最上階 ルーフバルコニー付きSOHO空間
EDIT
>>LOCATION
並木橋を代官山方面に進み、右手に1本入った裏通り沿い。落ち着いた雰囲気と少しの高級感が漂う町、猿楽町。ここ一体に立ち並ぶ高級レジデンスの一番端の建物を見上げると、その最上階にポツンと特別感漂う区画があることに気がついた。
>>SPACE
鍵がないとエレベーターすらフロアにたどり着かないという最上階のこの部屋、すでに特別感を感じる導線だが、室内はさらに興味をそそられるような空間が広がっていた。まず目に入るのは鮮やかなオレンジを纏うダイニングキッチン。少し腰が引けてしまうほどの存在感を放つこのキッチンが中央に構えることで、リビングでまとまって働くのは難しそうだ。一方、小部屋は全部で3つ、それぞれ2名ずつで利用できそうなスペースとなっており、普段は個室で働き、時折リビングで過ごすといった使い方ならば空間を上手く活用できるだろう。複雑な導線の中、屋上へとつながる階段を見つけると、壁面一面はすべて収納となっていた。もともと住居として作られたこの空間は収納力や水回りなど、生活に必要な機能は十分に兼ね備えているため、使い勝手は案外良いかもしれない。屋上からの眺望は渋谷方面が一望できるいい抜け具合。加えてエレベーターもあり、背面にはシンクまで備わっているというこのスペース、その光景を見た方はつい、BBQをするにはこれ以上ない環境が!と思ってしまうことだろう。
>>WORKSTYLE
なんとも個性的なこの空間では、やはり個室をメインにそれぞれが独立して働くことになる為、各分野のエキスパートが集うチームが最適だろう。とはいっても、働く上でやはりコミュニケーションは大切。そんな時はリビングや屋上が役に立つに違いない。こんな一風変わった環境でする会話からは、よりクリエイティブなアイディアをも生まれそうだ。グレー1色の所謂”一般的なオフィス”にいると、普遍的なアイディアしか生まれてこないような気がするし、台所のオレンジ色はむしろアイディアに彩りを与えるいい刺激になるかもしれない。この空間に負けない色を持つクリエイティブな企業の方、あなたの色をこの空間の色とを混ぜ合わせ、さらに異彩を放つ企業へと塗り替えて見てはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
エレベーターの停止ボタンは全て奇数、このフロアも実質5Fにありながらも、表記では9Fという不思議さ。そんなちょっとミステリアスな一面も持つ空間には、1度訪れただけではわからない、まだ隠された一面も持っているように感じられた。