渋谷オフィス | デザイナーズSOHO
EDIT
>>LOCATION
ここ数年、大規模な開発でザワついている渋谷駅周辺。その一帯を背にして、明治通りを恵比寿方面へ進む。昨年には渋谷ストリームもオープンしたことで人の流れも変わり、数年前に比べてこの通り沿いもだいぶ人通りが多くなった印象だ。そんな通りに沿って、すれ違う人の間を抜けながら数分ほど。間もなくして並木橋交差点の少し手前に、この背の高いコンクリートの建物が見えてくる。
>>SPACE
居住用の、いわゆるタワーマンション。しかし、外見やエントランス、共有部なども変に生活感は感じず、むしろすっきりした印象。その為か、この並びの中でも、特に目に留まりやすい存在感がある。募集はその建物の最上階12F。内部はさらにメゾネット仕様になっていて、入り口のある12FはLDKと水回り。階段を上がった上は、広めのワンルームという、メゾネット空間の王道スタイルのような作りだ。明治通り側に面した吹き抜け部分からは、日中眩しいほど多くの光が射し込み、外のバルコニーに出ると、180度見渡す気持ちのいい風景が付いている。この遠からず、近からずの絶妙な距離感から眺める渋谷の新しい風景がまたいい。室内はシンプルな構成なので、住む・働くの利用のイメージもしやすく、なにより全体の明るさや、風景の抜け感には、正直やられたという感じだ。
>>WORKSTYLE
基本的には住居空間なので、原則は住居兼事務所(SOHO)となる。その為、実際に住まないといけないなど、いくつか制限が付いてしまうものの、それならここだけのスタイルを見つけてみてはどうだろう。日中は明るい日差しの下で、少人数でゆったりと時間を過ごし、夜は早々にスタッフを帰らせて、飲むなり働くなり、自分だけの好きな時間を過ごすといい。また、ビジネス街へ変わろうとしつつある渋谷駅周辺だが、そんな勢いには流されず、あえてここでは逆行するようにマイペースに、その分こだわりをもった働き方を追求していただきたい。そうすれば結果として、ここから新しいイノベートが生まれるのかもしれない。室内の豊かさももちろんだが、日中、バルコニーで椅子に腰掛け、開発の進む渋谷のビル群を眺めながらゆっくりコーヒーを飲む。そんな贅沢な時間が、ここではなんでもない普通の時間となるだろう。
EDITOR’S EYE
居住用として作られているので、例えばここにオフィス用の家具など置いてしまうとグチャゴチャな印象になりそうだ。むしろソファーやダイニングキッチンなど、住居仕様のまま、固定席を持たず、アットホームなスタイルで利用すると意外と自然な空間となりそうだ。