中目黒SOHO｜デザイナーズメゾネット空間

>>LOCATION
中目黒駅から線路沿いを祐天寺方面へ。中目黒をファッショントレンドエリアとして牽引する目黒川と反対側に位置するこのエリアは、そちらとは全く別の顔。高架下に軒を連ねる飲食店で賑わっていて、このもう１つの中目黒の顔があるからこそ、中目黒の根強いファンが多いのだろう。この物件は、そんな高架下の通りから一本入ったところにある。まわりは住宅と緑がチラチラと見え始める穏やかな雰囲気。そんな場所にこの建物は、自分の備えたデザイン性を誇示するかのように立っていた。

>>SPACE
建物、共用部ともにデザイン性が高くシュッとした印象。しかし、玄関の扉をあけると、いきなりキッチンが目の前に現れる。めげずに視線を移し空間全体をみてみると、南側に向かって形そのものが狭まっており、空間全体の形状までもが三角形のようなシュッとしている形をしていた。
狭まった方の南側の窓からは広がるように室内に光が差し込む。そして、反対側の個室の先にある窓からは、採光と風に揺れる緑が見えてちょっとした気持ちよさを感じる空間。南側の階段方向から空間全体を見渡せば、空間の広がりは吹き抜けがあることで上にも広がっていた。ロフトは、コンパクトながらも穴蔵感があり妙に居心地がよく、ソフトに引きこもりたい時、集中したい時などには重宝するだろう。
オフィスで利用する場合、入った瞬間に現れるキッチンや、尖った形状の空間と少々癖のある物件ではあるが、デザイン性、使い勝手、気持ち良さなどバランスの良い良空間だった。

>>WORKSTYLE
この物件、どう考えてもメインで利用するのは一番広さが確保されている玄関脇の空間。訪れた人は、キッチンを最初に目にして、いきなりワークスペースに飛び込む形だ。それぞれに目隠したるものを設けても良いが、空間のデザインや、差し込む光の雰囲気が良いため、遮るものは置かずにオープンに迎え入れてみてもいいだろう。利用は、少人数でのオフィスになると思うので、ここは取引先をお客様と崇めることに限らず、フレンドリーに「いらっしゃませ」と迎え入れるのも気持ちいいオフィスになるんじゃないだろうか？
空間も人との関係も、壁を作らずに済むのであればそれに越したことはない。担当がついているお客様でも、会社の全員が気持ちよく話せるオフィス。そんなオフィスになれたら、自分もちょこちょこ遊びに行ってみたいと思った。

玄関前のキッチンを少々ネガティブに話したかもしれないが、写真にあるように至ってシンプルでおしゃれさも兼ね揃えている。見えてしまう、、という考えより、見せることを前提に冷蔵庫や食器などもおしゃれなものを揃えて、インテリアと意識しつつ活用してみていただきたい。