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代々木上原駅と駒場東大前駅のちょうど中間あたり。コスモス通り沿いにあるプランターのようなテラスを有する建物が、今回ご紹介する物件だ。
通りの向こう側は駒場公園や東京大学などの緑豊かなエリアが広がり、建物の裏手側では閑静な住宅街が落ち着いた雰囲気を醸し出す。通り沿いの徒歩3分の距離にはフレッシュネスバーガーの1号店があるなど、都心の喧騒から離れてゆったりと働ける環境が整っているのではないだろうか。
1Fに入居する洒落た洋菓子店の脇を抜けて、エレベーターで最上階へ。部屋に入って思わず声が出たのは、都心とは思えないほどの眺望の良さだ。ウッドパネルが敷かれたバルコニーに出れば、神宮の森や都庁ビル、東京タワーからスカイツリーまでが一望できる。仮に仕事に追われて残業しても、ここから眺める夜景がきっと、疲れを癒してくれることだろう。さらに反対側の窓からは駒場公園と東大キャンパスの緑豊かな自然が覗く。日本最高位クラスの東大生が研究にいそしむ校舎を見下ろしながら、クリエイティブな仕事に打ち込める環境は、スタッフのモチベーションを鼓舞するには良いかもしれない。
もともと住居としての使用を想定した1LDKのメゾネット空間は、使い方に少し工夫が必要だ。動線を考えると、玄関を入ってすぐの20畳のリビングダイニングはスタッフの仕事場としての機能を持たせつつ、魅せる空間としてパブリックに使うのが良いかもしれない。備え付けのシステムキッチンがあるので、ときにはクライアントや仕事仲間を招いてパーティーを開いてみるのも楽しそうだ。一方で螺旋階段を上った先のスペースは、コンパクトでありながら大きな開口部を備えており、さらに天井が2.8M以上あるので狭さはあまり感じない。たとえば商談スペースの機能を併せ持った社長室など、プライベートな空間として利用してみるのもいいだろう。絶景に囲まれての商談では、クライアントの心持ちも変わってくるはずだ。上階と下階で公私を分けつつも、吹き抜けを介して空間はつながっているので、スタッフ同士のコミュニケーションが取りやすいのも魅力の一つだ。
都心の街並みを“海”として捉えたとき、この空間は船のようにも思えた。仕事の合間に空と街の境界線を眺めて一息つく。都心で働きながらそんな豊かさが実現できる貴重な物件ではないだろうか。
EDITOR’S EYE
2Fのバスルームからはルーフバルコニーに出られる仕様になっており、風呂上がりに夜風に吹かれながら一杯愉しむのも心地良さそうだ。小型ペットもOKなので、住まいながら働きたい方にもぜひオススメしたい。