初台オフィス | 屋上付き1棟ビル
EDIT
>>LOCATION
場所は初台。大手企業が本社を構えるビジネス街でもあり、東京オペラシティや新国立劇場などの施設も並ぶアートの顔も持つこのエリア。また、そんなビルが立ち並ぶ中に、今でも昔ながらの下町感ある商店街が残されているなど、まるで首都高のジャンクションのように様々なものが混じり合うような面白い立地と言える。そんな初台駅から3分ほど。甲州街道からワンブロックほど奥へ入った静かな立地にこの建物はあった。
>>SPACE
顔立ちは少しきれい目に化粧されているこの建物。しかし、少し角度を変えると建物本来のヨレた表情も垣間見ることができ、その詰めの甘さというか、ちぐはぐ感がどこか可愛く感じる。建物は3F建てで、1Fの半分は屋内駐車スペース。もう半分と、2F、3Fがフロアという構成。各フロアは100坪ほどあるが、現在は細かく部屋割りされ、内装もいわゆる事務所仕様なので、写真だけではこの物件が持つ本来の魅力を伝えきれないのが少し残念だ。ただ、そんな現況でも1箇所だけすごく人を惹きつける場所がある。それは屋上。大きく空の抜けたその場所は、特別作り込まれているわけではないものの、逆にその力の抜けた感じといい、うまく周辺に高い建物がなく抜けた感じといい、なんとも魅力的な場となっている。この場所に十分魅了された後に改めて室内を見て見ると、不思議とポジティブに捉えられるようになった。
>>HOW TO USE
室内はいじりたいところがありすぎて、正直どこから手を付けていいのか軽く途方に暮れてしまう。とは言え、いつまでもフリーズしてももったいないので、まずは必要のない壁や天井、床をぶち壊して、セミスケルトン仕様へすると良いだろう。スケルトン時でも天井は2800mmほどと特別高いわけではないが、100坪ほどのワンルーム空間が広がるシーンを想像しただけでも、なかなかの迫力ある空間となりそうだ。その空間をベースに、より会社の色をつけつつ、空間に彩りを与えると良いのかもしれない。もちろん簡単に言っているが、この面積なので多くの初期投資は覚悟してほしい。ただ、その折れそうな心を後押しするように賃料もリーズナブルな設定なので、その分理想の空間へ投資してみてはどうだろう。かなりパワーと資金勝負ではあるものの、その力を掛けた以上の見返りは十分期待できる建物だ。
EDITOR’S EYE
車を横付けできることもあって、以前は1Fを倉庫として使っていたようだ。建物にはエレベーターがついていないので業種によっては少しネックになってしまうかもしれないが、荷物の搬入搬出が多い会社であれば、現況を参考に色々とイメージを膨らませることができるだろう。正直、この建物からはポテンシャルをヒシヒシと感じる。ここでは言い切れないので実際に現地を見て欲しいが、手を加えればきっと輝く建物になるはずだ。