元麻布オフィス|コスパの良い居抜き1棟物件
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>>LOCATION
場所は元麻布アドレス。周辺の駅からは少々距離を空けるが、その分長閑でゆったりとした時間の流れる、都内でも屈指の高級住宅街だ。また、各国の大使館が多くこの地に立っている関係で警察官の姿もちらほらと散見され、その治安の良さが伺える。最寄り駅となる広尾駅から坂道を登ること9分少々。前面の道路からは少しセットバックした位置に立つ、淡いイエローカラーのこの建物を見つけた。
>>SPACE
各フロアは比較的コンパクトに纏められた、1F-3F+屋上という構成の1棟物件。元々はアパレルブランドがショップとして利用していて、現在もその名残が少々残っている状況だ。何よりもこの空間を語る上でキーになるのは全フロアを繋ぐ階段。1Fから3Fまではギザギザした形状でその存在感は十分。さらに、3Fから屋上にかけては柔らかな螺旋階段となっていて、階段一つをとってもその表情の変化を楽しむことができてしまう。また、この階段は開放的な吹き抜け仕様になっていて、各フロアに一体感を持たせてくれている。空間としての色合いも全体的に白を基調としているので、プレーンで清潔感のある印象だ。そして、屋上に広がるのは、東京タワーに六本木ヒルズも見える360度に視線が抜けたスペシャルな眺望。
印象的な階段と1棟という組み合わせ。何かと遊び心のある空間に仕上げることができるのではないかという、企みにも近い想像が広がる空間であった。
>>HOW TO USE
期待を感じざるを得ないこの階段によりつながった空間。空間を作り込む際も、その期待に応えるかの様に仕上げることが重要なはず。個人的なイメージだが、まず1Fについては社内外含め打ち合わせを行うことができるラウンジスペースを作りたいと思った。カフェの様な雰囲気にして、ラフに作業できるスペースを確保しても良さそうだ。そして、2Fと3Fは表情の異なる階段に合わせて、フロアによって印象を変え、その日の気分に合わせてワークスペースを選べる様にしても面白いだろう。屋上には水が引かれているみたいなので、植物を育てたりし、ゆくゆくは屋上庭園に、なんて想像も膨らむ。
基本的にこの建物は、階段をどう活かすかによって大きく化けることになるだろう。使用する自分達でさえも上に下にと期待感を胸にフロアを移動してしまう空間に仕上げてしまえば、ワクワクの止まらない刺激的な毎日が待っている気がしてならない。
EDITOR’S EYE
1棟物件と聞くと条件面などで、少々身構えてしまうかもしれないが、坪単価は15,862円(税抜)と周辺相場と比較してもリーズナブルな設定。
ワンフロアでの利用を検討していた方にとっても、ダークホース的な物件として候補に挙がるのではないだろうか。