青葉台オフィス・店舗|1棟貸し 和風空間
EDIT
>>LOCATION
今回の建物は代官山と中目黒の中間となる青葉台エリア。賑わいを見せる駅周辺の所謂“中目(ナカメ)”的な場所から少し距離を置きつつ、代官山から流れるカルチャー寄りの空気も感じられる落ち着いた場所。派手さはないが、独自のセンスが感じられる店舗も多いこのエリアの住宅街の路地先に、まるで人目を憚るかのように、なんとも個性的で面白い建物が隠れていた。
>>SPACE
前面通りから人一人がやっと通れるような路地を進むと、格子の引き戸が現れる。恐る恐る扉を開けると、そこにはどこかの旅館へ訪れたかの様な和風の空間が現れ、静かに迎えてくれた。古い日本家屋ということもあり間取りは細かく分けられ、その繋がりも含めて詳細に説明するにはやや難易度高め。ただ、レトロな内装でありながらも、リビング部分の一部はスキップフロアのようになっていたり、温泉旅館にあるような縁側があったりと、単に古めかしいだけでない個性が感じられる。手を入れづらい重厚な和風建築という訳ではなくどこか軽やかで明るい雰囲気もあり、改装含め思い切った利用についても歓迎してくれるだろう。
>>HOW TO USE
ワークスペースの確保については少々悩ましいが、どう利用するか、柔軟な頭で妄想を膨らませてみて欲しい。都心ということを忘れてしまいそうな静かな空間でもあり、サテライトオフィスや合宿所などなど、通常拠点のアクセントになる様な利用方法で考えてみても良いだろう。多少手を加えることはもちろん必要となるが、飲食や物販店舗も利用可能であるので、ギャラリー兼用のカフェなども面白いかもしれない。
現状の内装はやや奇抜で主張が強い為、逆に時代感のある質の良い物のみを空間に散りばめれば、より雰囲気のある空間になることは間違いないだろう。縁側で椅子に揺られながら頭を悩ませ、畳で膝を突き合わせてミーティング。レトロな働き方ではあるかもしれないが、案外そんな環境の中であるからこそ、新しい閃きが生まれてくるのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
中目黒と代官山から徒歩圏内にあり、静まり返った環境の中でホッと一息をつける贅沢なこの建物。いっその事1棟丸ごとフリーアドレスにして利用するのも良いだろう。既定路線にとらわれない柔軟なアイデアで、この古民家を有効活用していただきたい。