西麻布オフィス・SOHO|広めのルーフバルコニー付き物件
EDIT
>>LOCATION
西麻布といえば、渋谷、六本木、表参道、広尾と周囲には個性の強いエリアが多いながらも、独自のスタンスを貫いて変わらぬ雰囲気を持っている。そんな雰囲気を好むオトナが集い、日が沈む頃から様々な飲食店がひっそりと扉の向こう側で盛り上がりを見せている。西麻布の中心地点とも言える西麻布交差点から少し裏手へと進む。昼間は意外なほど穏やかな環境が広がる住宅地に、1Fをスーパーマーケットが陣取ったこの建物を見つけた。
>>SPACE
今回の募集は建物の2F〜4F区画。物件の入口は、営業中のスーパーのダンボールに半分埋もれて何とも肩身の狭そうな場所にあり、一歩踏み出すのになかなか勇気がいるだろう。冒険家さながらそのダンボールをかき分けるようにして室内に入ると、色んな要素を詰め込んだようなバラエティー豊かな空間が待っていた。
全体的にはレトロな印象は漂っているが、オフィススペースあり、厨房あり、住居仕様の空間ありという室内。まとまりこそ感じられないが、各部屋の大きさがゆとりを持った作りになっているためか、使い勝手はそれほど悪くなさそうだ。最上階の4Fは、もはやフロアの半分が外と言えるほど広めのルーフバルコニーがあり、12畳あるゆったりとした和室を含めて、気持ちよく過ごせそうな心地よい時間が流れる場所になっていた。
>>HOW TO USE
この物件、それぞれのフロアが個性の立った面白さを感じる物件というだけでは終わらない。3フロア合計93.2坪の面積を確保しながら、西麻布交差点至近の立地で坪単価はなんと3,755円(税抜)と驚くほどリーズナブル。ただし、それにはしっかりと理由があって、建替が計画されているため定期借家1年という限定的な募集となっているのだ。
特殊に特殊を重ねたような内容のこの物件。スーパーの段ボールに埋もれた入口、厨房や和室など働くには少し特殊なスペース、そして極めつけは期限付きという条件。リーズナブルな賃料によって、ハードルはグッと下げられてはいるが、それでも一歩踏み出すには勇気が必要なことは間違いないだろう。
限定された状況でこの空間をいかに楽しむことができるか、アイディアと遊び心が問われている物件なのかもしれない。この物件に導かれし者たちが集い、難易度の高いダンジョンのように様々な要素を詰め込んだこの物件を、限られた時の中でぜひ攻略して頂きたい。
EDITOR’S EYE
正直に言って、かなり個性的なこの物件。通常であれば、期間限定のため掲載を躊躇うところだが、あまりの個性の強さにすごく引き寄せられてしまったのも事実だ。このビルで一定期間レベルを上げてまた次の物件を目指す、そんな働き方もアリだと思った。