渋谷|最上階 陽当り眺望良好空間
EDIT
>>LOCATION
渋谷警察署脇から続く六本木通りにある渋谷二丁目交差点。いつもは通り過ぎることが多いこの場所も、立ち止まってみれば、交通量だけではなく、周辺にある青山学院や、少々怪しげな印象を持つこの場所のランドマーク的なオフィスビルのコラボレーションで、学生とビジネスマンが入り混じって賑わいをみせていた。
この空間は、そんな場所を半世紀ほど見下ろす場所。渋谷駅と表参道駅のちょうど中間付近という、聞こえはなかなか洒落たポジションの建物最上階でみつけた。
>>SPACE
色々と話題が事欠かない2020年時点で、この建物は築51年。積み重ねた年月分、当然エントランスや共用部は年季も十分。見る人によってはマイナスイメージが先行してしまうかもしれないが、最上階まで上り扉を開けてみれば、この空間自体のもつポテンシャルに引き込まれる人も少なくないだろう。
南向きからの採光、すべての窓を開けた時の風通し、目の前が道路になっているため抜け感がある眺望といった、最上階だからこそ得られる特等席感。この空間を未完成と思えればなかなか良い、いや、完璧ともいえる状態だ。現状を直視せず、その先にあるリノベ後の空間にピントを合わせれば、かなりホクホクとした気持ちになれる空間だろう。
>> HOW TO USE
以前は、少々陸の孤島的な印象があった立地も、渋谷駅からのほぼストレートなアクセスや、宮益坂経由のアプローチなどを考えれば意外とクリアになる。おまけに表参道、六本木へのアクセスもついてくると考えられれば、この立地を十分正当化できるのではないだろうか。今まで候補に入れていなかった立地だとしたら、この物件は軽く掘り出し物レベル。
空間の持つポテンシャルはかなり高めのため、ガラッと空間の印象を変えて自分にとっておきの場所にしていただきたい。天井は取っ払い、質感のある床で整える。もしかしたらたったそれだけの変更だけでも、最上階、眺望よし、陽当たり良しの特性がこの空間のポテンシャルを最大限に引き上げてくれそうだ。そうなれば後は自分たち次第、季節や天候、昼夜問わず、この空間のポテンシャルを損なわぬ様、晴れやかな気持ちで働くだけだ。
EDITOR’S EYE
立地の割には坪単価も24,000円程とそこまで高くはない印象。
古さの中に秘めたバランスの良さを手に入れて、自分らしく完成させていただきたい。
1Fにはコンビニがあり買い物も便利です。