渋谷オフィス|風通し良好の最上階メゾネット
EDIT
>>LOCATION
青山通り沿いにある旧こどもの城の脇を入り、まっすぐ進むと明治通りとぶつかる。この通りは一方通行ながらも、2つの大通りを結ぶ抜け道としても知られ、細い通りながらも交通量は多い。とはいえ、その道中には住宅やデザインやファッション、アートの専門学校、飲食店なども肩を並べることもあり、どこか落ち着いた雰囲気の居心地の良さがある。今回ご紹介する物件は、そんな道中のT字路角に立つ、赤色のワンポイントが目を引く物件だ。
>>SPACE
元々オーナーの住居として使われていた最上階4F-5Fが今回の募集。ただ紹介にあたり最初に断っておかなければならないのが、この物件にはエレベーターがついていない。人によってはハードルが少々上がるかもしれないが、そんなことは大したことではないと思えてしまう程、気持ちの良い空間が待っているのでご安心を。
5Fに入ってまず目に飛び込んでくるのはアーチ状の天窓と、壁一面の開口部。天窓からは優しく暖かい陽が差し込み、大きな開口部を開ければ、ひんやりした風が流れ込んできて、気持ち良さを一瞬で感じることができた。一方、下のフロアの4Fはかなり控えめ。至ってスタンダードな空間となるが、5Fと違い強烈な個性は持たないからこそ、それ故の居心地の良さがある。そして、どちらも同じく言えることは、窓先に広がる抜けのある眺望が開放感と特別感を与えてくれること。階段というハードルはあるものの、空間の気持ち良さを知ってしまったからには、簡単には忘れることのできない、そんな印象的な物件だった。
>>HOW TO USE
意外性はお好きですか?と聞かれたら、大好きです。と思わず答えてしまう人も多いのではないだろうか。
最上階には不釣り合いな程の充実したキッチン、キャラは少々濃いが、窓を囲う洋風な装飾と格言の刻印。加えて、室内には子供サイズの小さな隠し扉があり、屋上へと続く階段が現れる仕掛けも。屋上からの眺望は周辺に高い建物がないため、空が広く申し分なし。しかも屋上にある5Fのアール状の天窓は、ロックを外せば丸ごとスライドして、5Fの室内からダイレクトに空を望むこともできるようになる。そんな風にこの物件には、空間を楽しむためのアイディアが散りばめられていて、連続する意外性に思わず感心してしまう。
自由奔放な5Fと控えめな4Fがうまくバランスを取りメゾネットでいることや、この空間が元々住居だったことをよくよく考えると、この意外性という要素は一度経験してみる価値はありそうだ。
EDITOR’S EYE
装飾に彫ってある格言「A GOOD QUESTION IS GREATER THAN MOST BRILLIANT ANSWER」は直訳すると「良い質問は最も素晴らしい答えよりも優れている」となる。
そんな格言がオフィスの目立つ場所にあるのだから、誰かと話す際に、自然と良い質問を心がけてしまいそうだ。