渋谷オフィス | 最上階メゾネット居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
場所は渋谷1丁目エリア。再開発で大きく様変わりした渋谷駅周辺の中でも、このエリアは今でも古いビルなど昔からの街並みが残っていて、その姿が今となればどこか懐かしさすら感じる。その垢抜けなさというか、あえて気取らない感じが、このエリアの良さとも言えるのかもしれない。この空間は、そんな渋谷1丁目の一角に立つビルの中に、こっそりと身を潜めていた。
>>SPACE
ご紹介は最上階。室内へ踏み入れた瞬間に、これはもしかして掘り出し物かも?と、気分が高ぶる空間が現れた。
室内は8F-9Fのメゾネット仕様。一見、味気ないタイルカーペットなどオーソドックスなオフィスぶった表情をしているが、白塗装のスケルトン天井やガラスの扉、螺旋階段など、持ち前のオシャレ要素は隠し切れていない。天井高はどちらも3Mほどと高く、上下階を繋ぐ吹き抜けや窓先の眺望など、所々視線の抜けがあって、なかなか開放感もあっていい感じだ。ベランダに出てみると、そこからなにが見えるわけでもないが、街の裏の顔とも言いたくなる眺望と程良い抜け感も。ま、これはこれでラッキーという感じだろうか。上層階ならではの静かさや、明るすぎずの塩梅な明るさが妙に心地良く、むしろこれぐらいがちょうど働きやすいなと思わさせられる。上下の使い方もすごくイメージしやすく、なかなか磨き甲斐がありそうな空間だった。
>>HOW TO USE
なにをとっても際立った強い個性はないが、どれも平均以上。言うなら、どれも程よく備えているマルチさがこの空間の個性だろうか。個人的には完成された空間より、このぐらいの余白を残している方がアレンジしやすくて面白い。
例えばこの味気ない床を、モルタルやフローリングなどへ変えてみる。元々空間の素地はいいので、床を変えるだけで空間自体はグッと表情は変わるだろう。そこへ少しづつこだわりの家具や植物を集めていき、じっくりとこの空間を育てていく感じが良いだろう。また、上下で空間の温度感を変えてみるのも良い。きっちりとデスクが並べられ、集中の上階と、ソファーやテーブルなどがカジュアルに並べられた、ラウンジスペースのようなリラックスできる下の階。気分や集中の度合いによって、日常の使い分けもできるし、せっかくの2フロアを余す事なく楽しめるだろう。
渋谷っぽいギラついた雰囲気はここにはいらない。むしろ控えめな雰囲気と、その中で魅せるオシャレさ。なかなか表現が難しいが、そのぐらいの温度感が似合いそうだし、そんなカッコつけすぎない空間の方が居心地よく、クリエイティブな時間も過ごしやすいのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
オフィスに加え、フィットネススタジオなどでも使える。天井高もあるので、結構会いそうだし、上下でスタジオ兼オフィスなど、用途をさらっと切り替えても面白いと思う。