上目黒SOHO|ウッドバルコニー付きSOHO空間
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最寄りの中目黒駅から山手通りを池尻方面へ進み、一つ目の信号を左手に曲がる。多くの車が行き交う賑やかな山手通りを離れ、急に静けさを取り戻した緩やかに伸びる坂道を進んだ先。住宅地として人気の諏訪山エリアは、働く場所として馴染みのない立地だが、エリア内には今回のようにSOHOとして使われている事例も多く、実はまだまだ面白い物件が多く眠っている場所でもある。そんなエリアの一角にこの建物はあった。
この建物は元々2世帯住居として作られており、現在その1F部分が募集されている。室内は4LDKの住居仕様。25畳の広々としたリビングを中心に、複数の部屋と水回りが展開する作り。内装はベーシックなレジデンスタイプで、決して派手なオシャレ感があるわけではないが、落ち着いた品のある雰囲気は強く感じられる空間だ。白を基調としたそれぞれの空間には、その窓先に映る緑が装飾としていい感じに映えており、室内にいながらも周辺環境の豊かさを常に感じられる。また、リビングの窓面には大きなウッドバルコニーもついており、この建物は高台のような斜面の上に建つため、木々の間からは遠くまでポッカリ抜けた風景を望むこともできる。周囲からも程よく視線を隠しているため、天気のいい日はここでランチミーティングなんていうのも気持ち良さそうだ。このリビングとバルコニーだけでも、十分満足感を感じられる物件と言える。
リビングにどうしても目が行ってしまいがちだが、他の部屋も絶妙に扱いやすいサイズ感で悪くない。例えば、3つの小部屋で席を全て集約させ、あえてリビングやバルコニーは遊ばせてみてはどうだろう。働く場所、気をぬく場所を明確にすることは、住居物件に割とあった使い方なのかもしれない。駅から10分ほどと距離があり、そのほとんどが小高い坂を登るという道のり。 正直、出入りの多い業種には不向きな物件かもしれないが、日中オフィスでの作業をメインとするクリエイティブ系や技術系の会社であれば、立地を度返ししてでも豊かな環境やレジデンスタイプの居心地を求めて、このエリアに飛び込んでも良いんじゃないかと思う。
EDITOR’S EYE
立地は住居地の奥地。気軽にコンビニにご飯やお菓子を買いに行くことも出来ないような立地なので、例えば福利厚生の一環として食料を会社で買いだめ、皆が自由にキッチンを使って料理ができる環境なんてのも良さそうだ。それによって生まれる、仕事以外の息抜きのコミュ二ケーションも期待できるだろう。