代々木オフィス | 最上階ペイントハウス空間
EDIT
>>LOCATION
繁華街として賑わう代々木駅東口から、代々木公園方向へ向かう。途中には緑に囲まれたレストランやコンテナ型のカフェやベーカリーが立ち並ぶ代々木VILLAGEがあり、少し寄り道していくのも楽しそうだ。公園沿いに住宅街の方へ向かうと、レンガ張りのこの建物が、公園を望むように構えている。
>>SPACE
建物自体は重厚感のあるガッチリとしたつくりで、オフィスにしては色味や質感がやや豪勢なつくりといったところだろうか。しかし、エレベーターで最上階へ上がると、突然空がすぐ間近に迫り、自然光を思いっきり満喫できる居心地の良い空間があった。元々はオーナーが住居として使用していたペントハウスがリノベーションされ、ペントハウスの贅沢感を活かしたオフィスとして募集されている。
室内の床は深みのあるフローリング調で、壁や天井はシンプルでコントラストが効いた空間。室内は大きく3つに分かれており、それぞれの部屋で開口部からの採光や開放感が異なっているため、シーンに合わせて活用できるだろう。
>>WORKSTYLE
ペントハウスならではであるが、サンルームのような天井までガラス面のある一角では、冬はぽっかりと温まり、夏にはテラスに出て風を感じることもできる。周辺に高い建物はないため、見渡せば西新宿のビル群や代々木公園の緑が望むことができ、仕事場としては惜しいほど。開口部が大きい分、室内環境は季節的な要因に左右されやすいかもしれないが、しかし、それを逆手にとって年に数回レイアウト変更するというのも面白いだろう。固定しがちな職場内のコミュニケーションの変化のみならず、新たなコラボレーションも期待できるのではないだろうか。次なるステップへのきっかけは案外社内に潜んでいるかもしれない。
EDITOR’S EYE
元々は住居だったため、レイアウトには若干の工夫が必要だろう。その分、うまく活かせれば、動線計画や収納などほとんど手をかけなくてもよいのはうれしいところ。オフィス仕様の空間にはあまりない居住性の高さに加え、ペントハウスの醍醐味と言えるような贅沢な空間は羨ましいと思わずにはいられない。