白金台オフィス・店舗|古民家オフィス
EDIT
>>LOCATION
白金台駅より徒歩5分ほど。結婚式場として人気の高い八芳園や明治学院大学の校舎などが建ち並ぶエリアの一角に、この建物はひっそりと佇んでいた。元々住居として使われてきたこの建物は、2017年の大規模改修によって現代のスペックを備えつつも、まるで昔の日本へタイムスリップしてしまったかのような面白い空間が眠っていた。
>>SPACE
ここは東京なのかと目を疑いたくなるような、古き良き古民家のようなノスタルジック空間。建物本来の素地を最大限活かしたリノベーションによって、まるで時代に逆行したかのような和風空間へと変貌した。建物はコンパクトながら母屋と離れで構成されており、母屋には大広間とキッチンなどの水回りエリア、その隣にもう一部屋付いている。かたや、専用の入り口を備えた離れ部分は、ワンルーム空間のみの小さな作り。ここは住込み専用の部屋として使われていたようだ。それら2つを縁側のような廊下が繋ぎ、窓先には建物の囲いとの間に土間のような空間、駐車スペースも備えられていた。室内の居心地についてはもはや説明する必要はないだろう。日本人であれば誰もが感覚的に懐かしさ、居心地を感じられる空間である事は間違いない。樹木本来の形を活かした梁や柱、職人の端整な手作業が光る建具たちなど、この空間は細部に至るまで魅力が尽きない。
>>WORKSTYLE
住居としてもなかなか珍しい空間だが、これがオフィスとなるとより希少性はより高い物件と言えるだろう。この空間なら家具も拘りたくなる。和風のものでよりディープな空間へ演出も良いし、逆に現代のスタイリッシュなものとの化学反応を楽しんでも面白いだろう。また、オフィス用としての利用ができるようリノベーションをされているものの、居住用の設備もしっかり整えられているので、住居兼用など様々な使い方も考えられそうだ。現代では失いつつある日本本来の魅力的な空間。この空間にいると、日本人の奥底に眠る大和魂を呼び起こし、この先敵無しとばかりに突き進む力すら与えてくれそうだ。他社には負けない変わり種空間を探している方。我こそは生粋の日本人だという方。今だ。
EDITOR’S EYE
撮影時はファザード面の修繕工事前という事もあり、外観の色味、仕様は現況と異なる。駐車スペースも付いており、自転車なども数台は詰め込める余裕があるので、電車でのアクセス面では強くはない分、運動を兼ねた自転車通勤など、前向きに取り入れてみても良いだろう。かなり希少性のある物件の為、興味をもった方は急いでほしい。